四柱推命入門ソフト「白帯」相性版Ver.0.843β8(フリーソフト)
(二人の命式の比較・合成を下地に、大運・年運の相性を判断するためのデータを算出します。
ただし、合成における喜忌の有効性は試験中です。→原寸大サンプル画像)
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はじめに、ご使用に当たっては操作手順のページにザーッと目を通しておいてください。
◎相関度と共分散〜シンクロ率のグラフ
この相性版に特有のグラフで、統計学の相関係数と共分散という計算法を両者の五行を対象に行ったものです。
別法版にも書いてますが、一般には相関係数は−1から1の間の値を取って表示するそうですが、ここでは分かりやすさを優先して%に換算させています。
数学的な難しいことはよく分かってませんが、使えそうだと思ったので取り入れました。
二人の命式を対象としているので、当然ながら同じ生年月日時+性別での命式を使えば相関度は100%と出ます。
で、これらは扱う内容によって結果が異なってくるのですが、最新版では二つの視点――各自の六親(比劫〜印)同士か、五行同士かを選んで比較合成させることが可能です。
当然ながら、それぞれの計算で出てくる数値は違います。なので、そこにどんな意味や使い方があるのかを考えることが必要になってきます。(ソフトではいわゆる”象意”は出していません)
まだ研究を始めたばかりで確かなことは言えませんが、たぶんこのシンクロ率は、両者の間の「縁」に関係した項目ではないかと思っています。
栄枯盛衰グラフが二人の間の運勢・運気の浮沈を告げるものになりやすいのに比べ、こちらは縁の程度、その密度とか濃度を表すことが多いような気がしています。
相関性と喜忌とでは種類が違うので、基本的には、これで関係の良し悪しを語ることはできないと思います。
一緒の場所に住んでいるとか頻繁に会う(連絡を取り合う)ような、互いに近い距離感での関係で相関度が高く現れる傾向があるかもしれません。
また、「犬猿の仲」とか「喧嘩するほど仲がいい」というように、衝突し合う関係の場合も高いようです。
相性ということで書くと、大体において両者の自星が高まって相関度が上昇している時は注意が必要だと思います。
互いに主張が強くなるために意気投合するか衝突するかが明確になりやすいからです。
一致団結して目標や夢を追える関係ならば有効に働くでしょうが、互いに離反する思いを抱いている場合では、そのことで決定的な別れに発展する可能性も大きくなります。
どっちに転ぶかは、喜忌や栄枯盛衰グラフなどの他要素と組み合わせて判断する必要がありますが、一つの着目点にはなると思います。
それと、五行同士で比較合成する場合は身強身弱の判定ができませんので、単純に「自分に必要な五行(喜神や用神)を相手が持っている(時期)か」という視点で読むと良さそうです。
なお、どのグラフにしてもそうですが、五行の力量計算のさせ方によって結果が微妙に変わってくるため、今のところハッキリとした解説を入れることは困難です。
特に地支蔵干も力量に含めるか、天干主体でみるかで随分と結果は変わってきます。今後も継続的に研究を行っていこうと考えています。
また、皆さんからのフィードバックもバージョンアップに大いに役立ちますので、何か気がついたことがありましたら、ご連絡頂ければ幸いです。
◎栄枯盛衰(通変と十二運による運気の配合)グラフの表示選択について
Ver.0.7台では個別の喜忌を基にしていなかったため、正直なところ有効なものとは言えませんでした。
ですが、Ver.0.8台からは各自の喜忌判定をベースにグラフ化ができるようになり、だいぶ使えるものに近づいてきたと思っています。
相性版でのこのグラフは、各自の大運や年運での運気を足し合わせて平均化したものを表示させています。
そのため、意味としては「二人にとって喜の時期か忌の時期か」ということになります。
同じ期間における両者の運気を総合したものですので、相性を見るというよりも“運命共同体”に関することで有効に使える可能性があります。
例えば、パートナーとして何かをしている場合や、互いに気が合うかどうかに関係なくスタッフやメンバーとして仕事を共にしなくてはならない場合。
また、数名でグループ活動するといったことです。(複数名の相性については今は未実装ですが。)
そういったケースでは相性の良し悪しだけでなく、仕事の達成率や結果の良否を重んじて、関わる人達全体の運気を見ることも大事だと思います。
また、両親や兄弟姉妹の境遇(幸不幸)を知ることにも使えるかもしれません。
特に夫婦や共同経営者のような関係の場合、二人にとって吉(喜)の時期同士、または凶(忌)の時期同士が重なってグラフが伸びている時は要チェックポイントになるはずです。
なお、個々の喜忌から相手を見た場合の良否関係については、次の「推命*にとっての推命*」の項目で扱っています。
◎推命*にとっての推命*(Aさん⇔Bさん)
この名前のグラフは大運と年運にあります。しかし、大運でのグラフは単純に1年毎の比較なので、ここでは年運の場合の説明のみ行います。
というのは、上図のように年運では半年毎もしくは明在系/暗在系の視点で作ってあり、少し構成が複雑になっているからです。
(操作手順のページにも詳しく説明を入れてあります。)
前半と後半で明確に分ける方法の場合、その時々の関係の良否を見ることになるので単純です。
たとえば、前期が+側で後期が−側と分かれて出ている場合、そのまま前半は自分にとって相手は利になり、後半はそうでもないとなります(うがった見方ですが・・・)。
明暗で分ける方法論では、相手側の年の通変(天干・蔵干両方)を喜忌の基準として使い、それぞれ自分=視点側の年干から求めた天干通変と絡めています。
この場合、自分の蔵干および相手側の蔵干に基づく配合関係は、純粋な暗在系(表に現れにくいもの)とみなして計算には使いません。
そういう風にする主な理由は、蔵干の影響がどの程度あるのかを見極めるためで、一種の実験の意味も込めています。
ところで、明在系・暗在系という表現だとわかりづらいかもしれないとは思ったのですが、他に端的かつフィットする言葉が思いつかず、とりあえずそう呼んでいます。
簡単に言えば、「表面に現れやすいもの/潜在しやすいもの」ということなので、理屈としては「表としての態度や言葉」と「裏としての気持ち(心理・考え)」という見方ができるかと思います。
けれど、その考えが当てはまるかどうかは、まだ分かりません。現時点では思考遊戯(机上の空論)の状態です。今後の研究が必要です。
この項目は、――もし真に有効なものになればの話ですが、利害とか打算あるいは貪欲さといった気持ちで悪用されかねないため、使い方には注意が必要になりそうです。
翻せば、これを上手に使う前提として、人間としての品性や人徳、良心、信頼関係、思いやりの心、愛する気持ちなどが条件として求められるのかもしれません。